人は肌(皮膚)に触れることで、心を癒す
幸せと感じる心は、どこから来るの?!
幸せだ~と思う瞬間、逆に不幸だと、思えてしまう瞬間は、
どこからやってくるんだろう?
些細な出来事で、幸せを感じ、人から見たらつまらない事で、不幸な気がする。
この、不可思議な、つかみどころのない「こころ」を、
毎日抱えて生きている。
まるで、お天気のように、クルクル変わる心。
自分自身の気持ちだけで、心が決まるのではなくて・・・
まるで、天気のように、空の状態。海水の温度、地表の温度など、
さまざまな要素が混じりあって、出来ている。
それと、同じように私たちの心も、自分個人の気持ちだけでなく、
周囲の人との関係の中で決まってくる。
癒しも幸福感も、その原点には、人間関係が・・・
朝起きて、大好きな人と挨拶を交わす。
それだけで、心はウキウキして来る。
でも後で、上司から注意を受けると・・・悲しい、ムカつく。
お昼に美味しいランチに誘われる・・・嬉しい、幸せな時間。
私たちの生活は、常に周りにいる人間関係に
良くも悪くも影響を受け、その中で心が動いている。
どうも、自分一人で心は出来ていないようです。
「おぎゃ~」と、生まれた瞬間から、必ず一人きりでは生きて行けない
そんな人と人との人間関係の中で、私たちは
癒しも幸福感も、逆にストレスも不安も
抱えて生きて行く。いきもののようですね。
人は愛を「触れる」ことで伝えようとしてきた。
生まれたての赤ちゃんは、泣く事で意思表示をするが、
母親は、その時に胸に抱き、抱きしめるという行為をします。
誰から、教えられたわけでもなく、
自然に、泣いている子供を見ると、思わず抱きしめたくなります。
そして、抱きしめられた赤ちゃんも、不思議と泣き止みます。
この、太古の昔から、伝わってきた
愛情や優しさの伝え方こそ、本能から生まれてくるもの、
そう思えます。
人は愛情を持って触れると、脳から「幸せホルモン」が分泌される。
人が愛情を持って触れる時、互いの脳では、
幸せホルモンの一つと言われている、オキシトシンが分泌されます。
このオキシトシンは、別名「絆ホルモン」とも呼ばれ、
リラックスして、ストレスが癒されるわけです。
お互いが深い絆を築く事が出来ると言われています。
そのパワーは、絶大です。
それも、直接触れなくても、愛情を持って人に近くにいる。
それだけでも、私たちの皮膚は、相手を感じます。
そして、反応を始める。
この反応が、癒しに向けた治癒力を発揮できる
大きなパワーになってくれる、嬉しい反応です。
心を開いてみよう!
その人を思い、心を開いて寄り添うだけで、
相手に大きな癒しのパワーを与えられるとしたら、
こんな、手軽で、それでいて効果の高い方法はないと思います。
何より、嬉しい事は、
相手に癒やしを与えながら、実は、その効果が、
自分自身にも、皮膚を通して反応し、
同じパワー、いえそれ以上の癒しのパワーを、
貰うことができると言う事です。
相手を癒そうとして、相手に力を与えた事が、
自分も同じ力を貰えたという体験はよく耳にしますね。
心のように感じるお肌(皮膚)
心とお肌は、不思議につながっていて、
まるで双子のように、心を共有しています。
触れることも、見ることも出来ない「こころ」
それが、見える、触れる、肌と深く繋がっている。
長い美容人生の中で体験し、実感して来たことでもあります。
「皮脳同根」の言葉のように、
スキンシップの大切さも、私たちは無意識のように知っています。
寂しい、悲しい時に、肩や背中を優しく撫でられた時の
あの、何とも言えない安堵感と安心感。
心を癒す、スキンケア&タッチケア
そばで、相手の体温を感じる事が心を軽くし、
誰からも理解されていない不安感は、体温も下げます。
お願い事は、温かい飲み物を飲みながら・・・
これは、アメリカの心理学の研究データーから出ています。
お互いの手を取り、お互いの体温を感じながら
行う、スキン・タッチケアは、誰でも、どこでも出来る。
簡単で、でも心も癒される、
素敵なセラピーになります。
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