「化粧」のもたらす効果

美容の世界で30年、様々な方の肌にふれ、さまざまな方の肌悩みを一緒に解決して来ました。

その名で、化粧への考え方が、実はその方の人生や生き方にとても影響しているのを感じてきました。

なぜか？美意識の高いかたは、生活も心も豊かなように思います。

これは、決して経済的余裕がある。と言う事だけでなく、

何に、お金を使うのか？！という、根本的な価値観によるような気がします。

高いものを買うことが、良いわけでもないですが、自分のために

お金をかけるのはとても必要な気が、皆さんを見てきて思う感想です。

「化粧」をする人は、社会に積極性が・・・

高齢になっても、お元気で積極的に外にでたり、人と交わるかたには、

お化粧をきちんとされる方が多いように思います。

外にでるから、人に会うから、「お化粧しなくっちゃ」と、

化粧行為が、日々の生活の一部になっているお婆ちゃんは元気です。

90歳を超えるMさんは、毎日のお手入れが大好き。

どこかへ行くときは、オシャレをして、しわが増える（年齢的には当たり前）のも気になる。

病院でも、「若い、綺麗なお肌」と、もめられるのが自慢です。

「きれい」には、若返りと元気の秘密が・・・？！

だから90歳を超えても、気持ちはいつもお元気です。

最後はガンとの戦いも有りましたが、最後まで「きれい」を求める乙女のように、

病院でも、お気に入りの化粧品を持ち込んでは、毎日のスキンケアをかかしません。

最後まで、少女のような気持ちで、安らかに旅立たれました。

最後のお顔は、まるで天女のような、おだやかな美しいお顔でした。

「綺麗でいたい」そんな気持ちには、不思議な力が・・・

お肌の悩みが解決して、表情も明るくなり、性格も積極性が・・・

若くても、私達の高齢になっても、その効果は変わらないような気がします。

その化粧がもたらす心理的効果を見るにつけ「化粧療法」と言われる

意味が分かるように思います。

化粧は、自分をより良く見せる効果があります。

自分の魅力アップの大きな味方です。それを意識する事だけでも、

自分を大切に思う、自尊感情が育ちます。自分を大切にしない人が、他人を大切にするわけがない。

自分を大切に愛してあげる。その具体的な行為の一つが化粧をする行為なのかも知れません。

年齢を重ねた今だから「綺麗なお婆ちゃん」を目指したいと思う気持ちを大切にしたいです